我孫子駅は、1960(昭和35)年7月1日の御堂筋線:西田辺〜我孫子駅間の開業時に開業した駅である。大阪市住吉区に位置し、地下構造で2面2線を有する。
駅南側に引上線を設け、さらに我孫子検車場の出入庫線が地上に上っていくことから、駅を浅くする必要があったため、中階の無い相対式ホームとなった。我孫子〜中百舌鳥間の建設工事の際には、南側に3線あった引上線・出入庫線の南端から延伸すれば良かったが、地上の高架道路の基礎があるために隧道を引き出すことができないこと、大和川までの距離が短く河底部までに所定の土被を確保するには最急勾配を用いても3線部南端に取り付けが出来ないことなどから、工事起点は3線部の北端付近となり、側壁を撤去して隧道を拡張するなどの改造工事が行われた。中百舌鳥方には引上線が2線、片渡り線が2線設けられていたが、2017(平成29)年8月頃に引上線1線(ZT)と片渡り線1線が撤去された。このため、中百舌鳥方面から来た上り列車が直接1番線へ進入することはできなくなった。1番線に到着した我孫子止の列車は一度引上線へ引上げ、その後2番線にやってくる。 |